トランプ大統領が選挙に負けると、日本企業にとってはプラス影響?〔xenoBrain AI解析〕

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11月3日に予定される米国の大統領選挙まで5カ月をきった。再選を目指す共和党の現職、トランプ大統領に民主党のバイデン元副大統領が挑む構図になる見込み。最近の報道では、バイデン氏が優勢と伝えられる。仮にトランプ氏が敗北した場合、日本企業に影響はあるのか。AI(人工知能)による経済予測サービス「xenoBrain(ゼノブレイン)」で分析すると、売上高や利益面でプラスの影響が及ぶ企業がかなり多いとの結果が出た。

 米国の有力紙ワシントン・ポストが5月31日に公表した世論調査によると、国民の53%がバイデン氏支持を表明する一方、トランプ氏支持は43%にとどまった。現時点で大統領選の情勢を判断するには時期尚早だが、バイデン氏がこのまま優勢を維持し、トランプ氏が敗れると、政策が大きく変わる可能性がある。日本企業の経営環境にはどのような影響が及ぶのか。

ゼノブレインが示したシナリオには、米中貿易摩擦縮小、TPP導入、学生ローン負担減少、オバマケア継続、再生可能エネルギー需要増加、米国への移民増加、中国の通信機器大手・ファーウェイへの制裁解除、イラン制裁解除、公共投資減少などが並ぶ。トランプ大統領が強力に進めた政策の多くが反転するとの想定だ。同時にバイデン氏が副大統領を務めたオバマ政権時代の施策が復活するという予想でもある。

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 日本企業への影響としては、ファーウェイへの制裁解除で電子部品メーカーなどの業績押し上げ要因になると予測。「学生ローン負担減少 → 自動車需要増加」の推測から自動車メーカーにもメリットがあると指摘した。一方マイナスの影響はイラン制裁解除に関して「中東地政学リスク低下 → 原油価格下落」のシナリオから石油元売りメーカーの減益要因になる可能性などを示した。全体としては、影響を受けるとされた企業約850社のうち9割弱がプラスだった。

バイデン氏が大統領に就任したとしても、オバマ政権時代の政策をそのまま復活させるとは限らない。また、中国への姿勢を一気に融和へと転換するのかどうか、ニューヨーク市場の株価がどう反応するかも気になるところ。ただ、企業のリスク管理上、民主党政権が誕生した場合に備えておく必要がある。AIが提示した想定も参考材料になりそうだ。

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xenoBrainから一部抜粋

【2020年6月8日 時事通信社提供 】

《米国トランプ大統領選敗北で増収が見込まれる企業》
6973協栄産業
4224ロンシール工業
4587ペプチドリーム
4912ライオン
7270SUBARU
7201日産自動車
6976太陽誘電
6981村田製作所
4502武田薬品工業
その他


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【注】
※ 本記事は、AIがアルゴリズムにより解析した結果を表示しております。また、登場する企業の総合的なリスク要因を鑑みた評価ではなくあくまで特定のトピックから受ける影響を予測しております。
※ 本記事は、特定の有価証券や金融商品の売買を勧奨するものではありません。
※ 本記事は、時事通信社とゼノデータ・ラボの提携に基づき転載しておりますが、タイトル等一部表現を変更している箇所がございます。
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