新型コロナウイルス拡大の影響予測レポート、ゼノデータ社が公開〔xenoBrainAI解析〕

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 膨大なニュースと決算情報をAI(人工知能)で解析し、社会現象などが国内上場企業の業績に及ぼす影響を予測するサービス「xenoBrain(ゼノブレイン)」を提供するフィンテック企業、ゼノデータ・ラボは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経営リスク対策ニーズの高まりを受け、この問題に関する分析結果をまとめたレポートを公開した。新型肺炎問題は、旅行、宿泊、外食など多くの企業の売上高や利益の減少要因となる一方、マスクや除菌剤、テレワーク関連業界には特需をもたらしている。レポートでは、業績への影響度が大きいと判定された企業のランキングや予想シナリオ別、業界別にゼノブレインによる解析結果を紹介している。

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 世界保健機関(WHO)は新型ウイルスが「パンデミック」(世界的な大流行)の状態になったと表明。これを受けて世界の株式市場の値下がりが加速している。業績に打撃を受ける企業も相次いでおり、帝国データバンクは3月6日、上場企業45社が売上高を下方修正し、減収額の合計は約4000億円に達すると発表した。

 また、同社が実施した意識調査(調査期間は2月14~29日、1万704社が回答)によると、新型ウイルスの感染拡大によって「業績にマイナスの影響がある」と回答した企業は63.4%に上る。「影響はない」は16.9%、「プラスの影響がある」はわずかに1.7%だった。
 「マイナス」と回答した企業の割合が高かった業種は、繊維・繊維製品・服飾品卸売と旅館・ホテルがそれぞれ89.3%で最も多く、再生資源卸売、繊維・繊維製品・服飾品小売、飲食店が続く。「プラス」の割合が最も多かった業種は医薬品・日用雑貨品小売の12.0%だった。

 ゼノデータ社のレポートによると、ゼノブレインがマイナスの影響度が大きいと判定した業種は、サービス、不動産、建設、陸運、金属製品の順。プラスの影響度が大きかった業種は、医薬品、小売、繊維製品、化学、水産・農林が上位を占めた。

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 今後も上場企業による業績予想修正が増加するとみられるが、新型ウイルスの終息時期が見通せないため、どの程度大きな影響を与えるかは不透明だ。ゼノブレインが導き出した分析と、実際に生じた企業業績への影響を比較することで、AI予測の精度や予想シナリオの妥当性を確認できそうだ。

 ゼノデータ社では、今後も新型コロナウイルスの感染拡大による影響分析を進める方針。欧州や東南アジア、イランへの感染地域の広がりや東京オリンピックが中止になった場合の影響などを取り上げたレポート第2弾の公開を予定している。

新型コロナウイルスによる日本国内感染拡大時の減益予測ランキング
新型コロナウイルス日本感染時、ライブ・イベントが中止になったときの影響シナリオ
新型コロナウイルス日本感染時、ライブ・イベントが中止になったときの影響企業一覧

【2020年3月16日 時事通信社提供 】

《新型コロナウイルスによる減益予測が大きい企業》
・オリエンタルランド
・ファミリーマート
・関電工
・前田建設工業
・三菱地所

《新型コロナウイルスによる増益予測が大きい企業》
・マツモトキヨシHD
・ウエルシアHD
・サンドラッグ
・セイノーHD
・国際紙パルプ商事


【注】
※ 本記事は、AIがアルゴリズムにより解析した結果を表示しております。また、登場する企業の総合的なリスク要因を鑑みた評価ではなくあくまで特定のトピックから受ける影響を予測しております。
※ 本記事は、特定の有価証券や金融商品の売買を勧奨するものではありません。
※ 本記事は、時事通信社とゼノデータ・ラボの提携に基づき転載しておりますが、タイトル等一部表現を変更している箇所がございます。
※ 時事通信社との提携記事 〔xenoBrain AI解析 〕 シリーズは毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)に配信予定です。