AI(人工知能)による経済の将来予測サービスを手掛けるフィンテック企業、ゼノデータ・ラボは、新型コロナウイルスの感染拡大が企業業績に与える影響についての解析結果をまとめた2本のレポートを無料公開した。これまでに公表したレポートをアップデートした「完全版」に加え、アフターコロナ時代の「ニューノーマル」(新たな日常)が産業界にもたらすプラス・マイナス両面の影響など注目すべきシナリオを紹介したレポートを新たに作成した。
新型コロナのパンデミック(世界的流行)は、中南米など一部の国では今なお厳しい状態だが、最悪期を脱した欧米や中国、日本などでは外出制限の緩和など経済活動再開の動きが始まった。アフターコロナ時代の働き方や生活様式の変化を受け、テレワークや電子商取引(EC)などに関連する企業は需要拡大による恩恵を受けるとの期待が高まっている。一方で、1930年代の世界大恐慌以来の経済減速で経営破綻する企業が相次ぎ、感染拡大の「第2波」も懸念される。世界の株式市場は不安定な動きを示しており、企業の経営環境には不透明な要素が少なくない。
膨大なニュースや決算情報をAIで解析し、企業業績への影響を予測するサービス「ゼノブレイン」を提供するゼノデータ・ラボは、企業のリスク管理を支援するため、新型コロナ危機が深刻化した3月以降、AI予測の結果をまとめたレポートを3回にわたって公開。業績への影響度が大きいと判定された企業のランキングや業界別の影響度などを紹介してきた。
第4弾となる今回は4月中旬に公開した前回のレポートを更新し、最近までのニュースや決算情報を反映させた。さらに、シナリオ別のレポートを新たに作成。「アフターコロナ」や「東京オリンピック開催延期」「巣ごもり消費増加」といった今後の経営戦略立案やリスク管理にとって重要なテーマになると想定される50のシナリオを採り上げ、企業業績への影響予測などの分析結果を紹介している。
【2020年6月15日 時事通信社提供 】
《アフターコロナで増益の影響を受ける企業ランキング(レポートより抜粋)》
1、ZOA(総合スコア144.1)
2、ケイヒン(総合スコア135.4)
3、ピーバンドットコム(総合スコア134.4)
4、ピーシーデポコーポレーション(総合スコア130.2)
5、アプライド(総合スコア129.3)
6、ブイキューブ(総合スコア120.2)
7、共同印刷(総合スコア109.6)
8、ザインエレクトロニクス(総合スコア105.7)
9、コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングス(総合スコア104)
10、アクシアルリテイリング(総合スコア101.2)
【注】
※ 本記事は、AIがアルゴリズムにより解析した結果を表示しております。また、登場する企業の総合的なリスク要因を鑑みた評価ではなくあくまで特定のトピックから受ける影響を予測しております。
※ 本記事は、特定の有価証券や金融商品の売買を勧奨するものではありません。
※ 本記事は、時事通信社とゼノデータ・ラボの提携に基づき転載しておりますが、タイトル等一部表現を変更している箇所がございます。
※ 時事通信社との提携記事 〔xenoBrain AI解析 〕 シリーズは毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)に配信予定です。